この記事では、日本でも絶大な人気を誇ったメキシコのプロレスラー、 ミル・マスカラスの弟 ドス・カラス について、兄を支えた良きサポーターとしての功績を私独自の視点で考察しています。
マスカラス兄弟
兄ミル・マスカラス
ミル・マスカラスは兄弟が多く、男9人女3人の12兄弟の4男です。メキシコルチャリブレ界のヒーローで1971年に初来日をはたしています。以来、華麗な空中殺法を駆使するマスカラスは日本でもチビッ子ファンのみならず絶大な人気があり、彼自身も大変な親日家であることはよく知られています。
弟ドス・カラス
男9人兄弟の中でプロレスラーとしてマスカラスに次ぐ成功をおさめたのが、末弟のドス・カラス となります。マスカラス同様、空中戦が得意でドロップキック、フライングクロスチョップなど華麗な飛び技を披露し、特にマスカラスとの編隊飛行は圧巻でしたね。
兄をうまくサポートしたドス・カラスと対照的なのがドス・カラスの兄で流星仮面の異名 を持つエル・サイコデリコです。マスカラス初来日後の1972年に来日しましたがマスカラスの実弟として期待されながら実力不足を露呈し不本意な試合展開に失望したファンの方もいたのではないでしょうか?
兄ミル・マスカラスを好フォロー
引き立て役として
ミル・マスカラス とアブドラ・ザ・ブッチャーとの因縁の試合を記憶している方もみえるはずです。その前哨戦として、ブッチャーと対戦しわずか数分で敗れるとゆう負け役をドス・カラスは演じています。
メインのミル・マスカラス アブドラ・ザ・ブッチャー戦では弟の仇を取るべくあらわれたマスカラスが半分マスクを引きちぎられ壮絶な両者リングアウトとなる試合展開となりました。
大物同志の戦いで勝敗の決着は付きませんでしたが、お客さんは興奮し興行的には大成功であるはずです。
ストッパーとしての役割
相手がマスカラス兄弟以上の大物レスラーであった場合はどうでしょうか?
スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディとの対戦試合にドス・カラスの立ち位置を垣間見ることができます
プライドの高いマスカラスと同様に、いえそれ以上に高いブルーザー・ブロディでは相手の技を受けず試合になりません。やや軟派なスタン・ハンセンとも取っ組み合いとなるだけです
超大型のハンセン、ブロディ―に果敢に挑むドス・カラスが頃合いを見てフォールされ試合に敗れます。それでもいわゆる不穏試合にはならず、それなりにマスカラス兄弟の見せ場も作れたように感じます。
全日本プロレス参戦後、インディーズ団体 みちのくプロレスにも参戦しシングル戦で4代目タイガーマスクとも好試合を展開しています。
そのころには、ミル・マスカラスの弟ドス・カラス とゆう立場から解放されイキイキとファイとしているのを感じます。
偉大なプロレスラーの兄でもあり性格的に生真面目すぎる兄でもあるマスカラスをずっとサポートしてきたドス・カラス、やっと自分ひとりの居場所をみつけられたのではないでしょうか?
コメント