日本でも絶大な人気のあるミル・マスカラスの華麗な空中殺法について私独自の視点で触れてみます。空中殺法は、派手さもあり使い手は多いのですが、ミル・マスカラスの繰り出す空中殺法は際立った華麗さが感じられます。そこにはマスカラスのこだわりが感じられ、弟のドス・カラスでさえも真似できなかった領域と言えます。
マスカラスの魅力
華麗な空中殺法
ミル・マスカラスの魅力を端的に表現するなら華麗な 空中殺法 の使い手であると言えます。
ドロップキックはもちろんコーナーポストからのダイビングボディアタック、フライングクロスチョップなどマスカラスでないとできない華麗さがあり、他のレスラーと一線を画するものを感じます。
おそらくマスカラスの性格からくるこだわりであり、勝負の勝ち負けとは別の次元でとらえているように感じるのは私だけでしょうか?
覆面とコスチューム
マスカラスが千の顔を持つ男といわれるように試合ごとに覆面を変えることにもマスカラスの性格が現れているように感じます。
ファンに対するサービス精神が旺盛で1971年の初来日依頼日本でもチビッ子ファンのみならず一般のプロレスファンの気持ちを虜にしました
マスカラス独自の空中殺法
フライングクロスチョップ
マスカラスの代表的な空中殺法のひとつです。相手をロ―プに飛ばし自分も反対側からのロープの反動を利用し、相手に向かって飛び込んで首筋にチョップを仕掛ける技です。フライングクロスアタックともいわれますが、この記事ではフライングクロスチョップで統一します。
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他のレスラーとの違い
フライングクロスチョップの使い手は多いのですがマスカラスのそれが抜きんでていると思われるのは以下の観点からです。
他のレスラーのものはロープから戻ってくる相手の方向に対し自分が直角に当たっているため相手のすすむ力で自分が回転してしまい、威力が半減します。マスカラスのものは相手に鋭角にヒットするため力が減少されず相手へのダメージは大きいのだと思います。相手との距離感を図りながら鋭角に飛び込むのがマスカラスでなければできなかったのだと感じます。見た目の美しさはゆうまでもありませんね。
この華麗な技は実弟ドス・カラスも多用していますがマスカラスの域には達していません。技が決まった時の美しさと共にマスカラス人気を不動のものにしています。
そして、その華麗さは年齢を重ねた今も失われていません。
東京の両国国技館にて開催された“ジャイアント馬場没20年追善興行”で、仮面貴族ミル・マスカラスが来日し、76歳で空中殺法を披露したとのこと。
我々を楽しませてくれたマスカラスいつまでも元気でファイトしてほしいですね。
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